ひびのこと

すき= フィルムカメラで撮る写真・本・音楽・コーヒー・てしごと

吉岡幸雄展

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1月の半ば頃だったか、染織史家、吉岡幸雄展に行って来た(at Kyoto)。

襲の色目 (かさねのいろめ) がずらりと並んでいた。うっすらと透けて見える色、繊細な色、色の組み合わせの美。

「あれ?この色とこの色は違うんだ!」と分からないくらいの微妙な色の違い、そしてその一つ一つに付けられた名前の美しさ。

薄紅、萌葱、蘇方、紫式部、紅花….。

沢山の色があるんだけど、すべて植物から生まれたこれらの色はどこかほっとするようなそんな色ばかりで、
一つ一つ手間をかけて、時間をかけて、職人さんによって作られているものは本当に美しかった。

日本の美しさが会場には溢れていた。

今では簡単に何でもできる時代になってしまったけど、忘れてはいけないものが置き去りにされてしまっているような、
そんな気持ちにもなった。

この動画の中で、吉岡さんが「人間は地球の中の一員である。
ありがたく暮らさせてもらうという精神性がないとダメだ」と言われていた。

植物と共に生きてこられた方の言葉には重みがあった。